北欧モダニズム ロイヤルコペンハーゲン 灰釉線文鉢

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北欧デンマークの名窯ロイヤルコペンハーゲンの珍しい器が入荷しました。

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東洋の器を強く意識した造形です。
デンマークやスウェーデンでは20世紀初頭より中国宋時代や日本を含む東洋の器と釉薬の研究がされていました。1920年代から70年代頃にかけて、ロイヤルコペンハーゲンやグスタフスベリ、サクスボー等、大小多くの窯の作家が古陶磁器を研究し、自らの作陶に反映・昇華させています。

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青みがかった灰釉が窯変し見込みに複雑な景色を見せています。
また縁の立ち上がり部分と腰の部分には緩やかな線模様があり、佇まいを引き締めているように思います。

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底部にはロイヤルコペンハーゲンの印。作者の刻印はありませんが、作行きからPatrick Nordstrom(パトリック・ノルドストロム)の作品かと思います。(刻印がない作品もあります)
Patrick Nordstromー1870年スウェーデン生まれ。1900年にコペンハーゲン郊外のイスレフに工房を設立。1912~22年までロイヤルコペンハーゲンにて製陶。ほぼ同期のカール・ハリアーと協力し、早くから東洋のエッセンスを取り入れた陶器を製作。他の多くの作家に影響を与えました。

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以前のオーナーが誂えた木箱が付属します。
ちょうどこれからの季節、平茶碗に見立ててお使い頂いても素敵かと思います。魅力的なミッドセンチュリー期の北欧陶器です。

直径145mm 高さ53mm ¥35,000(税込み)

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