大正~昭和初期 重ね本箱 住友私立職工養成所
戦前のちょっと変わった古道具が入りました。
高さと奥行きの異なる3つの本箱を重ねて本棚のように使用できます。
固定はされていませんので、場所に合わせてそれぞれを独立して使用する事も可能です。
プレートには住友私立職工養成所製作とあります。店主も初めて目にしました。
調べてみると、住友家の社会事業の一環として「大阪及び其の近辺に於ける家計困難なる者の子弟に、職工として必要なる知識及び技能を授け、且つその品性を陶冶し以て善良着実なる職工を養成する」ことを目的に、1916年4月に当時の大阪市西区市岡に開所した。とあります。その理念や運営形態から日本の工業教育史上でも特異な位置を占めた養成所であったとか。
工業学校とは異なり、修行年限は3ヵ年。その間に徹底した職工教育の理念のもと実習に重きを置き、そこでは実際に外部企業からの受注品製作に勤しんでいたようです。この本箱もそうした注文により当時製作されたものと思います。
経年のキズや塗装の擦れなどは時代なりに見られます。
構造的な問題は無くどの本箱もしっかりとした作り。手掛部分は単なる穴ではなく指の形にくり抜かれており、非常に持ちやすく実用的です。見た目的にもちょっとしたアクセントになっていますね。
構造的な問題は無くどの本箱もしっかりとした作り。手掛部分は単なる穴ではなく指の形にくり抜かれており、非常に持ちやすく実用的です。見た目的にもちょっとしたアクセントになっていますね。
時代の味わいも魅力的な本箱です。重ねて使うか個別に使うか、本はもちろんお気に入りの小物のディスプレイなど、使い道を考えるのも楽しめますね。
上段 幅755mm 高さ237mm 奥行き150mm
中段 幅755mm 高さ272mm 奥行き195mm
下段 幅755mm 高さ317mm 奥行き232mm soldout ありがとうございました
中段 幅755mm 高さ272mm 奥行き195mm
下段 幅755mm 高さ317mm 奥行き232mm soldout ありがとうございました
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